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「ミサカ、巫女と美琴」 (第4話その1) 御坂美琴と姫神秋沙そしてミサカ10032号が魔術師五和と激闘を繰り広げた日曜日の 午後、遊園地クラウンパレスを鼻歌交じりに闊歩する見た目10歳の少女(幼女)がいた。 見事なアホ毛をそよ風になびかせて歩く少女はすこぶる上機嫌だった。 「フッフフン、フッフフン、フッフッフーン。 あーっ、今日は楽しかった! お姉様(オリジナル)のスーツが傷ついたのは意外だったけど、ミッション大成功で ミサカの幸せ指数は17ポイントアップのはなまる急上昇! 次はウォーターパークで事件を起こしてくれないかな、天草式の人達。 そしたらミサカの幸せ指数はさらにドドーンと2倍増って感じなのに ってミサカはミサカは毎日こうだと良いのになって神様にお願いしてみたり」 園内に流れる軽快な音楽は耳に心地よく、時々聞こえる「キャ──────」という歓声 もウキウキした気分を盛り上げてくれる。 すこぶる上機嫌の打ち止めであったが手を繋いだ高校生のカップルとすれ違った時、その 足はなぜか止まってしまった。 打ち止めが無意識に見上げた右横には雲一つない秋空が広がっている。 (あン?なに人の面(つらァ)見上げてンだァ?このくそガキ!) そう悪態をつきながら打ち止めの髪の毛を左手でグシャグシャにかき乱す人物はそこには居ない。 判っていたはずの現実を前に打ち止めは憂いを帯びた表情を見せる。 (あの人が一緒だったらもっと楽しいのに……………………) その表情が妙に大人っぽく見えるのはさすが御坂美琴の体細胞クローンといったところだろう。 「……………………なぁ──んってね! クヨクヨ悩んだって仕方ないし今日は思いっきり楽しむぞぉぉぉぉおおおお! ってミサカはミサカは明るく前向きに今この瞬間を楽しもうって考えてみる」 打ち止めは意外と立ち直りが早かった。 どうやらミッション後の自由時間は全力で遊び倒すことにしたようだ。 もっともミッションの最中からずっと大はしゃぎしていたはずなのだが………… 「ミサカは遊んでるばかりじゃないよ。ちゃんとお仕事だってしてるのに ってミサカはミサカは10032号にまるで穀潰しのように思われていることに憤りを 露わにしつつさりげなく独り言を呟いてみる。 そうそう、お仕事といえばお姉様(オリジナル)のスーツがあっさり切り裂かれたのは問題よね。 やはり耐刃性能の大幅UPと新機能の追加を開発部に頼んでおかないとね。ふふふっ っと言う訳でお仕事タイムはお終い! おおっ!これが学園都市自慢の高さ100mの大観覧車なのね ってミサカはミサカはその大きさに感動・感激・大絶賛してみる」 同時刻、そこから北に100mも離れていない場所には1人の不機嫌な少年がいた。 右手で杖をついた白い服の少年は左手に持った携帯電話に向かって悪態をついていた。 「あァン?だからなンでオレがこンなくっだらねェ所に来なきゃなンねェンだよ!」 「聞こえなかったのか? そこには今学園都市の警戒網をくぐり抜けた魔術師達が潜伏している」 「わざわざ学園都市に潜り込ンでこンな子供だましの遊園地にくるなンざァ、魔術サイド にはロクな娯楽もねェのかよ!」 「嫌みを言うんじゃない。 そこには今学園都市の依頼で動いているイギリス清教の魔術師達もいる。 奴らはそれを偵察に来たローマ正教下部組織のエージェントだ。 そいつらをそこから排除するのが今回の仕事だ」 「めンどくせェ!ここには良い魔術師と悪い魔術師がいますってかァ? 俺に任せるってこたァ、オレのやりたいようにやっていいってことだよなァ? いいか!オレは魔術師を見かけたら手当たり次第ぶちのめす。 もしそいつらがテメエの仲間だったらすぐに病院に連れて行ってやるンだな。 運良く死ンでなけりゃ『冥土返し』が助けてくれるかもな!」 「おい。ちょっと…………」 少年は言いたいことだけを言い放つと返事も聞かずに手荒く携帯のスイッチを切った。 そして髪の毛を掻きむしり「あーっ、めンどくせェ!」そうつぶやくと白い服の少年は 周囲を見回し適当に方角を決めて歩き出す。 「ミサカ、巫女と美琴」 (第4話その2) 観覧車を見上げていた打ち止めの視界の隅を白い影が横切ったのはほんの一瞬であったが、 それを打ち止めが見逃すはずがなかった。 条件反射的に追尾を始めた視線がその影を捉えるのにコンマ2秒も掛からず、その影の主を ロックオンしたまま打ち止めは彫像のように固まってしまう。 この時打ち止めの瞳を覗き込めばきっとキラキラ輝く無数の星が見えたことだろう。 打ち止めの視線を釘付けにしたものは一匹の白い子猫だった。 白い子猫は地面にちょこんと座って前足で顔を擦るように毛繕いしている。 そして打ち止めと目が合った子猫は「みゃぁぁぁぁぁ」と一声上げた。 同時に子猫と目があった打ち止めも「きゃぁぁぁぁぁ」と奇声を上げた。 「なあぁぁんて可愛いの!あなた!! ってミサカはミサカは子猫の反則的可愛さにノックアウト寸前なのって言ってみたり」 打ち止めは両手を身体の前で握りしめ全身をくねらせて喜びを表現する。 だが打ち止めは小さいとはいえ御坂美琴の体細胞クローンである。 小動物好きが御坂美琴ゆずりであるように小動物に嫌われる電磁波体質もそのままだったりする。 「おいで、おいで、ってミサカはミサカは猫なで声であなたを手招きしてみる」 しかし悲しいかな、打ち止めが10cmにじり寄れば電磁波に怯える子猫も同じだけ 後ずさってしまう。 「ほら、アメ玉を上げるから!こっちにおいで ってミサカはミサカはポケットに残った最後のアメ玉をちらつかせて逃げ腰のあなたに ネゴシエーションしてみる」 打ち止めと子猫の距離はほんの2m、しかしその距離は一向に縮まらない。 子猫を抱きしめたい打ち止めはとうとう痺れを切らし強硬手段(子猫捕獲作戦)に打って出た。 「まてまてまて────!」 しかし突然駆けだした打ち止めに驚いた子猫は身を翻すとタタタッと歩道を駆け抜ける。 その先には北へ向かう歩道を北西と北東へ分ける三叉路の分離帯に植えられた生け垣があり 壁となって子猫の行く手を塞いでいた。 「もう逃げられないわよ。観念なさい! ってミサカはミサカは逃げ道のないあなたに向かって勝利宣言してみたり」 高さ2m程の低木でできた生け垣の密集した枝葉は子猫の行く手を塞いでいたが、子猫は 地面すれすれに一カ所だけ空いていた僅かな隙間に潜り込んでしまった。 「むむっ、生け垣に逃げ込んでミサカの追跡意欲を削ごうという作戦ね。フフフッ でも、そのくらいで逃げられるとでも思っているの!? それえぇぇぇ! ミサカの小さな身体を活かした匍匐前進で生け垣に突撃ィィィィィ!」 打ち止めは生け垣の隙間に頭を突っ込むと匍匐前進で一気に生け垣を突破し子猫に最後 通告を発する。 「プファー!!こんな所に隠れたって無駄なの!さあ!観念なさい! ってミサカはミサカはあなたに最後通告……………………えっ?」 顔を上げた打ち止めの目の前には子猫の姿は無く、代わりに突然の幼女の乱入に驚く3人 の男の姿があった。 「なんだ?このガキは」 「コイツ、まさか『人払いの結界』をやぶったのか?」 生け垣の中は30平方メートル程の三角形の空き地になっており、男達は『人払いの結界』 を張ってここに潜伏していた魔術師達だった。 人の無意識に働きかけ特定の場所へ行く気を無くさせる『人払いの結界』には当然『猫払い』 の効果は無い。だから子猫が結界をすり抜けたのは仕方がないことだろう。 しかしその子猫の後を追って打ち止めが侵入してきたことは男達には想定外だった。 どうやら『人払いの結界』も子猫確保に燃える打ち止めの情熱の前には無力だったようだ。 「まさか『必要悪の教会(ネセサリウス)』か?」 いくつかの聞き取ることができた単語から打ち止めは彼らが魔術師であることに気付く。 「あなた達!天草式の人でしょ!もう、こんな所で何をしてるの!? 今日のミッションはもう終ったから他の人たちはもう帰っちゃったよ ってミサカはミサカはちょっと上から目線で問い詰めてみる」 「天草式…………?」 「このガキが…………」 「どうする?…………」 男達の予想外の反応に打ち止めはようやく自分の勘違いに気付く。 「えーっと、ひょっとしてミサカはお邪魔虫だったかな? ってミサカはミサカは少し後悔しながら呟いてみる。 どうやらお邪魔みたいだからもう帰るねってちょっと引きつりつつも笑顔でさよならの 挨拶をしてみる」 「なんだ嬢ちゃん。もう帰るのかい?いや、帰れると思っているのかい?」 「ミサカ、巫女と美琴」 (第4話その3) 「これってひょっとして『雉も鳴かずば撃たれまい』それとも『飛んで火にいる夏の虫』 ってミサカはミサカは今直面している危機的状況を諺に例えてまとめてみる」 「そんなこと言わずにおじさん達とゆっくりお話しようじゃないか?」 「お話しって? ってミサカはミサカはそんな場合じゃないのにふられた会話につい乗ってみる」 「天草式の連中がここで地脈に何か細工をしていただろう。 それが何か教えてくれれば良いんだよ」 「何のことか分かんない! ってミサカはミサカは知らないものは知らないよって感じで全否定してみる」 「シラを切ったって脳みそから情報を直接引き出す魔術ってのもあるんだよ。 もともと拷問用の術だから死ぬほど苦しい上に絶対死ねないときている。 だから安心しな!」 「うっ!これは本当に未曾有の大ピンチかも…………………………………………あっ!! ってミサカはミサカは大声あげて指差した方に敵が注意を逸らしたところで反転猛ダッシュ!」 そう言って逃走に移った打ち止めであったが男の一人にあっさり襟を掴まれてしまった。 男は打ち止めを引き寄せると両手で襟を掴んで吊り上げる。 「どうしてミサカの完璧な逃走作戦が見破れたのよぉぉぉおおおおお! ってミサカはミサカは地面に届かない足をジタバタさせて悔しさを表現してみたり」 「こいつは馬鹿か?逃げる前に大声で手の内を明かしてりゃ世話無いだろ!」 「は~な~せ~!ってミサカはミサカはネコみたいな扱われ方に抗議の声を上げてみる」 「離せと言われて『ハイそうですか』と離す馬鹿がどこにいる!」 「ここにいるオマエ達こそ馬鹿じゃねェのか!?」 突然響いた声に男達は驚く。 「「「誰だ!?」」」 周囲を見回した男達が声の主を見つけるのに一瞬手間取ったのは仕方ないことだろう。 なにしろ声の主は2m程の高さがある生け垣の上に浮かんでいたのだから。 正確には梢の先についた葉っぱの先端に立っていたのだが葉っぱ一枚たわませることなく 立っている様子は浮いているようにしか見えない。 「大人が3人も集まって、ガキ一匹相手になァにムキになってンだァ?」 白い服を着た少年『一方通行』は白い髪を左手で掻きつつ赤い瞳で男達を睨み付ける。 首筋にある電極のスイッチが入った一方通行はあらゆるベクトルを自由に変換できる正真 正銘学園都市最強の超能力者(レベル5)である。 現れたのが学園都市第一位と気付いたならば男達は迎撃ではなく逃走を試みたはずだ。 彼らの不幸は少年の能力を『空中浮遊(レビテーション)』と勘違いしたことだ。 「こいつ、飛行能力者か!?」 「気を付けろ。あの杖は暗器(隠し武器)かもしれん!」 愚かにも男達は打ち止めを放り投げ、一方通行へ向けて全力の攻撃魔術を放ってしまった。 狭い空き地の中を灼熱の炎が吹き荒れ、目が眩むほどの雷光が満たし、激しい風切り音が 轟き渡った。 「ふン!」と面倒くさそうに息を吐くと一方通行は生け垣で囲まれた空き地に音もなく舞い降りる。 その足下には右半身に大やけどを負った魔術師、雷撃によって衣服が焼けこげ至る所から 薄い紫煙を上げる魔術師、カマイタチに何十カ所も切り刻まれ血を流す魔術師が転がっていた。 魔術師達の様子を一瞥した一方通行は首筋の電極のスイッチを切る。 能力を失い杖で身体を支える一方通行は携帯電話を取り出すと2度目のコールで出てきた 男に必要事項だけを伝える。 「ポイントF-7で魔術師を3人ぶちのめした。ン?ああ、まだ死ンじゃァいねェ。 回収は任せ、あ────っ、鬱陶しい。あっちへ行きやがれ!何ィ?どうかしたかって? なンでもねェよ。じゃあ切るぞ」 携帯をしまうと一方通行はまとわり付いてくる打ち止めの頭頂にチョップを見舞った。 「ミサカ、巫女と美琴」 (第4話その4) 「いったぁぁぁぁい!ってミサカはミサカはあなたの不条理な暴力に対して毅然とした 態度で抗議してみたり!!」 「ひとが電話してる最中に好き勝手に服を引っ張るンじゃねェ!」 「だって怖かったんだも────ん ってミサカはミサカは上目遣いの可愛いしぐさであなたの保護本能をくすぐってみる」 「なに言ってやがる。あの状況でも余裕かましてやがったくせに!」 「だってあなたが来てくれるって信じていたから…………………… やっぱり私達は赤い糸で結ばれているのね、ってミサカはミサカはまるで少女漫画の ような展開に感動してみたり」 「コラ!オマエ、何訳の判ンねェことぬかしてやがる!」 「だってミサカのピンチに颯爽と現れるなんて、白馬の王子様みたいなんだもん。 ね、う思うでしょ! ってミサカはミサカは目をキラキラ輝かせながらあなたに同意を求めてみる」 「うっせェ!そもそもオマエはこンな所でなに遊んでンだよ!?」 「チッチッチッ!そんな過去には囚われないで未来に目を向けましょう ってミサカはミサカは目の前で人差し指を振りつつ建設的な意見を述べてみる。 当面の問題はこの後どの乗り物に乗るのかってことよね」 「はァ?」 「ミサカの第一希望はあの大観覧車なの ってミサカはミサカはさりげなくあなたも一緒に乗って欲しいなって言ってみる」 「ンな恥ずかしいもンに乗れるか!!さっさとオマエは家に帰りやがれ!」 「ヤダヤダヤダ!ミサカはぜぇぇったいにあの観覧車に乗るんだから ってミサカはミサカは手足を振りまわして目一杯駄々をこねてみる」 「死ぬまでやってろ!」 地面を転がりまわる打ち止めに呆れ果てた一方通行はこの場から立ち去ろうとチョーカー の電極に手を伸ばす。 「逃がさないわよ! ってミサカはミサカは今にも逃げ出しそうなあなたの先手をとって足首をがっちり抱え込んでみたり」 「今すぐその手を離しやがれ!」 「ミサカと一緒に観覧車に乗ってくれるなら離してあげる って駄々っ子パワー全開であなたに迫ってみる」 「うっせェな、そンなに乗りてェンならオマエの望み通り乗せてやるよ!ほら」 電極に触れた一方通行が地面に寝そべる打ち止めの背中に左手を当てると打ち止めの身体は うつ伏せのまま宙に浮かび上がる。 そして左手に打ち止めを吊したまま一方通行は音もなく浮き上がると一直線に大観覧車の 頂上へと舞い上がり観覧車の動輪の頂に降り立つ。 「望み通り来てやったぜ!良い眺めだろ!骨の髄までしっかり堪能するンだな!」 うつ伏せのまま腰から吊り下げられた格好の打ち止めを前方に突き出すと一方通行は勝利 宣言のように言い放つ。 「うわーっ、すっごおおぉぉぉい!ここからだと学園都市が一望できるのね ってミサカはミサカはこの絶景に感動してみる」 打ち止めの予想外の反応に一方通行はあきれ顔で呟く。 「あのなァ!オマエは怖くねェのかよ? 俺がその気になったら4.5秒でオマエは墜落死なンだぞ!」 「???なんで? ってミサカはミサカは不思議そうな顔であなたに尋ねてみる。 だってあなたがそんなコトするハズないもの」 打ち止めの信頼しきった瞳に見つめられて一方通行は思わず目を逸らしてしまった。 「チッ!その人を見る目の無さがオマエの命取りになるンだよ!」 その途端打ち止めの身体はストン!と落下する。 風切り音をまとわせて落下する打ち止めは気を失っているのか声一つ上げない。 重力が容赦なく打ち止めを加速させ既に落下速度は時速100kmを越えていた。 このまま地面に激突すれば打ち止めの身体は原型を留めない程に潰れてしまうだろう。 しかし墜落死の僅か0.03秒前、地上1mの位置で打ち止めの身体はピタリと静止する。 そして身体が回転するとフワリと足から着地した。 打ち止めは後を振り返ると自分の頭に手を置いた人物にニッコリ微笑んでみせた。 「ほらね!大丈夫だったでしょ」 「ふン!」 微笑みかけられた一方通行はまたしても打ち止めから顔をそむけてしまう。 「じゃあ、観覧車の次はメリーゴーランドーがいいな ってミサカはミサカはあなたに最高の笑顔でお願いしてみる」 「ンだと!?まだ懲りずに乗るって言いやがるのか?」 「さあ、いきましょ!メリーゴーランドはあっちよ! ってミサカはミサカはあなたの左手を引っ張ってエスコートしてみたり」 「そんなに手を引っ張ンじゃねェ!こっちは杖ついて歩いてンだぞ。このクソチビ。 って、コラ!言ってるそばから明後日の方向に走り出すンじゃねェ!」
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イオンモール下田とは青森県上北郡おいらせ町に存在するショッピングセンターである。 住所 〒039-2112 青森県上北郡おいらせ町中野平40-1 年表 1995年4月22日 核テナントをジャスコ、メガマートとし、100店舗近い専門店からなるイオン下田ショッピングセンターがオープン。 1998年 第一期増床。スポーツオーソリティやダイソー、ホ ーマックがオープン。 2001年 第二期増床。シネマコンプレックス「イオン下田·TOHOシネタウン」オープン 2007年 イオンモール下田に名称変更 2013年 リニューアルオープン シンボル かつては「ビッグスワン」と呼ばれた観覧車があったが、老朽化により2005年に解体されている。新たなシンボルとして風力発電「風太郎」が竣工したが、こちらも2016年に撤去されている。
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涼宮ハルヒの憂鬱 ビックタイトルの一つ 未見の人もキャラ名は知らなくてもポスターは見たことあるのでは? 余談だが管理人の家の近くのレンタル店の、半額セール日にはほぼ間違い無くまとめ借りされている 作中で登場のMS娘達については、リンク先から該当の職人さん部分で呼んで下さい。 シンの紹介 デスティニーの設定 デスティニー以外のMS娘の設定 登場人物紹介 朝倉さんとシン君◆7XTyrhgppY氏の作品 メインが朝倉さんなのでここに分類してます はやてが居たりフェイトが居たり擬人化MS居たりと、かなりカオスな連作 ■ 朝倉さんとシン君 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-01 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-02 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-03 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-04 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-05 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-06 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-07 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-08 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-09 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-10 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-11 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-12 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-13 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-14 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-15 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-16 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-17 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-18 ├ 涼宮ハルヒクロスの作品集-19 └ 涼宮ハルヒクロスの作品集-20 ■ ある未来の可能性シリーズ ├ 同棲ティアナネタ1 ├ 恋する銃使いティアナ・ランスター-02 ├ アスカ夫人編 ├ 空鍋成就?編 ├ ある新婚の甘い話 ├ ある息子の愚痴 ├ 【未来の可能性】を見た書かれていない人達の反応 └ ~ある人妻の苦労【他人からは惚け話】~ 空気義姉妹のお話 小ネタ 黒衣の名無しさん 黒衣の名無しさんの小ネタ-01 名無しさん達の作品 隔離涼子 元ネタ別インデックスへ 作者別インデックスへ トップページへ
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寝起き あ、マネージャーから電話が来てたみたい…でも、今日の予定は空けて貰ってるから、大丈夫だよ~ きっと、明日以降の話だね。 今日は、お仕事じゃないけれど、ちゃんとしていきたいからね。準備する間、待ってて貰ってもいい? えっと、タオルはどこかな… ダーリン、朝ごはんは食べた?シャワーを浴びてる間に何か食べててもいいよ~ トースト焼いておくから、好きに食べてね。 ダーリン、遊園地でたくさん遊ぼうね。今日は、1日オフだから、ゆっくりできるよ~ 何に乗りたいか、考えておいてね。 ん~?ダーリン。どうしたの?迎えに来てくれたのかな?あ、今日は遊園地だったね~ 急いで準備するから、待ってて~ 計画中 今日だけじゃ、全部は回りきれないよね~ また一緒に来てくれる? 外にいても、ダーリンと一緒だと温かく感じるから不思議だな~ 次は、何に乗る?メリーゴーランドとか、どうかな? 私が乗りたい物でいいの?じゃあ、全部に乗ってみる? 私は、ダーリンの乗りたい物でいいよ~ ダーリンは、何に乗りたい? 絶叫系を満喫中 ジェットコースターにも色々あるね~ ダーリンは、どれに乗りたい? ダーリンと写ってる写真を買えるみたいだね。1枚買ってもいい? ダーリン、落ちる瞬間に手を繋いで、手を挙げてみない? ダーリン、楽しかったね~ もう1回乗る?私は全然いいよ~ 並んでいる間も、ダーリンと一緒だと楽しいね~ 回想中 お化け屋敷の中で、ギュッとしちゃってごめんね。痛くなかった? 思ったより、急降下だったね。またジェットコースターに乗りたいな~ ゴーカートも楽しかったね~ 運転上手だった?ふふ、うれしいな~ ダーリンと一緒に観覧車に乗れて、楽しかったな~ 眠くなかったか?う~ん、今日は楽しいから、全然眠くならないよ~ 食事中 おでんも売ってたの?あ、こんにゃく。ダーリン、ありがと~ 写真撮らせてくださいって、言われちゃった。ダーリンも一緒にどう? ダーリンも一口食べる?あ~んして。食べさせてあげる~ ダーリン、一緒にソフトクリームを食べよ~ 並んでるみたいだね。私が買ってくるから、ダーリンは待ってて~ だらだら 遊びで遊園地に来るの、久しぶりだな~ …前に来た時?その時は撮影だったから~ だから、今日は楽しみ~ あ、新しいアトラクションだって。…でも、すごい行列だぁ。もう少し人が減ったら、ちょっと並んでみる? 観覧車っていいよね~ 景色もきれいだし、二人っきりになれるし。このままずっと乗ってたいな~ 見て見て、小さい子がパンダの車に乗ってて、かわい~…私も乗ってみるか?二人で一緒に乗るなら、いいよ? ん~、ちょっと喉が渇いちゃったね。何か買ってこようか。…カフェでゆっくり?あ、それもいいね~ 就寝前 就寝中 ダーリンと一緒に写真撮りたいな~ クークー… ダーリンと遊園地…スースー…楽しいなー…スースー ダーリン、ほっぺにアイスがついてるよ~ スースー… むにゃむにゃ…ダーリン、あーんして…スースー… むにゃむにゃ… ダーリン、ジェットコースターまでおんぶして~ おしゃべりアイテム 発見 あ、アイテムを手に入れたんだ。やったね~! パンフレット 起床中 あ、ここのパンフレット? 一緒に観覧車乗ろうよ~ 置き忘れないようにしないと ダーリンはどれがい~い? 楽しそうなイベントがあるみたいだね~ 何に乗ろうか~? パンフレットの撮影もしたことあるんだ~ 見てるだけでワクワクしちゃうね 休めるところも確認確認 私たち、今どこにいるの? 就寝中 寒いよ~…もうちょっと待って…スースー…ダーリン、お願い… ダーリン、もう行ってきたの…?クークー… 遊園地、楽しかったね…スースー… ん…もう遊園地に行く時間?スースー… …ん、遊園地のパンフレット?スースー… ポップコーン 起床中 うわぁ、いっぱい入ってるね~ 買ってきてくれたの?ありがと~ 軽いけど、食べ過ぎには注意… キャラメル味もおいしいよね~ それって甘い方?しょっぱい方? ダーリンはポップコーン好き? 食べながら歩くのも、楽しいよね~ できたてかなぁ?まだあったか~い 投げて口に?じゃあ…それ~ はい、あ~んして。あ~ん 就寝中 お腹いっぱい食べたいな~…スースー… くんくん…いい匂い…スースー… ダーリーン、食べさせて~…むにゃむにゃ… ダーリン、あ~んして~ むにゃむにゃ… ポップコーンの匂い…スースー… バルーンアート 起床中 いろんな形にできるんだぁ お~、かわい~ 自分でも作れるの?へぇ~ じゃあ、おそろいのを作ろ~ 作ってる人、すごいね~ ねじるときは、思い切って? やっぱりコツがあるのかな 私もやってみようかな? 割らないように気をつけて… ん~…なんだか変かな? 就寝中 あれれ…どんどん膨らむよ…スースー… 色んな動物に変身できるんだねぇ…むにゃむにゃ… キュッキュッ…キュッキュッ…むにゃむにゃ… ダーリン、今にも破裂しそうだよぉ~…うう… ツルツルするなぁ…スースー… おでかけ 校門前 昼 夜 共通 昼 夜 カフェ 昼 夜 公園 昼 夜 図書館 昼 夜 遊園地 昼 夜
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当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族(かぞくぶんのきせい)― 【本文】 プロローグ ◆ 第1章 とある雪の日の二人 ◆|◆ 第2章 帰省1日目 二つの再会 ◆|◆ 第3章 帰省1日目 思い出の無いアルバム ◆ 第4章 帰省1日目 天使 ◆ 第5章 帰省1日目 初詣 ◆ 第6章 帰省1日目 縁日 ◆ 第7章 帰省1日目 隠し事 ◆ 第8章 帰省1日目 情報屋 ◆|◆ 第9章 帰省1日目 忠告 ◆|◆ 第10章 帰省1日目 噂 ◆|◆ 第11章 帰省1日目 深夜の闘い ◆ 第12章 帰省2日目 父の想い ◆ 第13章 帰省2日目 遊園地 ◆|◆ 第14章 帰省2日目 観覧車 ◆ 第15章 帰省2日目 二つの心 ◆ 第16章 帰省2日目 ただ隣りに ◆
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「フォッフォッフォッフォッ」 情報 価格:??円 発売日:??年??月??日 商品全高:約160mm 付属品 キャラクター概要 ウルトラQにて初登場した宇宙人で、 2020年という時間を持ったケムール星から飛来。 自分達の老いた肉体を地球人の肉体と入れ替えさせる為に、 地球の多くの若者をさらっていた。 頭部から放つ液体に触れると、人間はケムール星に電送されてしまうという。 パトカーよりも早く走る事が可能だが、警官の発砲により巨大化。 観覧車を投げ付ける等して攻撃していたが、 東京タワーから発されたXチャンネル光波を浴び、自らの液体に触れて消滅してしまった。 その後は2代目がメフィラス星人の配下としてウルトラマンに登場している。 商品解説 魂フェスティバル2011にて、シルエットイラストにて展示。 良い点 悪い点
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SP 建物 草木 SP 商品名 価格 所持上限 建設時間 建設XP 時間 コイン XP 備考 飛行船 50000コイン 1 24H 5000 - - - キティの観覧車 200チケット 3 1S 30000 02H 588 400 マジカル花壇(25%時短) 150チケット 9 - 1800 - - - マジカル花壇(50%時短) 200チケット 9 - 2600 - - - マジカル花壇(枯れない) 110チケット 9 - 2000 - - - マジカル花壇(コイン50%↑) 90チケット 9 - 1600 - - - マジカル花壇(XP50%↑) 50チケット 9 - 800 - - - いかりの花壇(XP50%↑) 50チケット 10 - 1000 - - - 建物 商品名 価格 所持上限 建設時間 建設XP 時間 コイン XP 備考 草木 商品名 価格 所持上限 建設時間 建設XP 時間 コイン XP 備考 コメントログ 名前
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「ミサカ、巫女と美琴」(第4話その1) 御坂美琴と姫神秋沙そしてミサカ10032号が魔術師五和と激闘を繰り広げた日曜日の 午後、遊園地クラウンパレスを鼻歌交じりに闊歩する見た目10歳の少女(幼女)がいた。 見事なアホ毛をそよ風になびかせて歩く少女はすこぶる上機嫌だった。 「フッフフン、フッフフン、フッフッフーン。 あーっ、今日は楽しかった! お姉様(オリジナル)のスーツが傷ついたのは意外だったけど、ミッション大成功で ミサカの幸せ指数は17ポイントアップのはなまる急上昇! 次はウォーターパークで事件を起こしてくれないかな、天草式の人達。 そしたらミサカの幸せ指数はさらにドドーンと2倍増って感じなのに ってミサカはミサカは毎日こうだと良いのになって神様にお願いしてみたり」 園内に流れる軽快な音楽は耳に心地よく、時々聞こえる「キャ──────」という歓声 もウキウキした気分を盛り上げてくれる。 すこぶる上機嫌の打ち止めであったが手を繋いだ高校生のカップルとすれ違った時、その 足はなぜか止まってしまった。 打ち止めが無意識に見上げた右横には雲一つない秋空が広がっている。 (あン?なに人の面(つらァ)見上げてンだァ?このくそガキ!) そう悪態をつきながら打ち止めの髪の毛を左手でグシャグシャにかき乱す人物はそこには居ない。 判っていたはずの現実を前に打ち止めは憂いを帯びた表情を見せる。 (あの人が一緒だったらもっと楽しいのに……………………) その表情が妙に大人っぽく見えるのはさすが御坂美琴の体細胞クローンといったところだろう。 「……………………なぁ──んってね! クヨクヨ悩んだって仕方ないし今日は思いっきり楽しむぞぉぉぉぉおおおお! ってミサカはミサカは明るく前向きに今この瞬間を楽しもうって考えてみる」 打ち止めは意外と立ち直りが早かった。 どうやらミッション後の自由時間は全力で遊び倒すことにしたようだ。 もっともミッションの最中からずっと大はしゃぎしていたはずなのだが………… 「ミサカは遊んでるばかりじゃないよ。ちゃんとお仕事だってしてるのに ってミサカはミサカは10032号にまるで穀潰しのように思われていることに憤りを 露わにしつつさりげなく独り言を呟いてみる。 そうそう、お仕事といえばお姉様(オリジナル)のスーツがあっさり切り裂かれたのは問題よね。 やはり耐刃性能の大幅UPと新機能の追加を開発部に頼んでおかないとね。ふふふっ っと言う訳でお仕事タイムはお終い! おおっ!これが学園都市自慢の高さ100mの大観覧車なのね ってミサカはミサカはその大きさに感動・感激・大絶賛してみる」 同時刻、そこから北に100mも離れていない場所には1人の不機嫌な少年がいた。 右手で杖をついた白い服の少年は左手に持った携帯電話に向かって悪態をついていた。 「あァン?だからなンでオレがこンなくっだらねェ所に来なきゃなンねェンだよ!」 「聞こえなかったのか? そこには今学園都市の警戒網をくぐり抜けた魔術師達が潜伏している」 「わざわざ学園都市に潜り込ンでこンな子供だましの遊園地にくるなンざァ、魔術サイド にはロクな娯楽もねェのかよ!」 「嫌みを言うんじゃない。 そこには今学園都市の依頼で動いているイギリス清教の魔術師達もいる。 奴らはそれを偵察に来たローマ正教下部組織のエージェントだ。 そいつらをそこから排除するのが今回の仕事だ」 「めンどくせェ!ここには良い魔術師と悪い魔術師がいますってかァ? 俺に任せるってこたァ、オレのやりたいようにやっていいってことだよなァ? いいか!オレは魔術師を見かけたら手当たり次第ぶちのめす。 もしそいつらがテメエの仲間だったらすぐに病院に連れて行ってやるンだな。 運良く死ンでなけりゃ『冥土返し』が助けてくれるかもな!」 「おい。ちょっと…………」 少年は言いたいことだけを言い放つと返事も聞かずに手荒く携帯のスイッチを切った。 そして髪の毛を掻きむしり「あーっ、めンどくせェ!」そうつぶやくと白い服の少年は 周囲を見回し適当に方角を決めて歩き出す。 「ミサカ、巫女と美琴」(第4話その2) 観覧車を見上げていた打ち止めの視界の隅を白い影が横切ったのはほんの一瞬であったが、 それを打ち止めが見逃すはずがなかった。 条件反射的に追尾を始めた視線がその影を捉えるのにコンマ2秒も掛からず、その影の主を ロックオンしたまま打ち止めは彫像のように固まってしまう。 この時打ち止めの瞳を覗き込めばきっとキラキラ輝く無数の星が見えたことだろう。 打ち止めの視線を釘付けにしたものは一匹の白い子猫だった。 白い子猫は地面にちょこんと座って前足で顔を擦るように毛繕いしている。 そして打ち止めと目が合った子猫は「みゃぁぁぁぁぁ」と一声上げた。 同時に子猫と目があった打ち止めも「きゃぁぁぁぁぁ」と奇声を上げた。 「なあぁぁんて可愛いの!あなた!! ってミサカはミサカは子猫の反則的可愛さにノックアウト寸前なのって言ってみたり」 打ち止めは両手を身体の前で握りしめ全身をくねらせて喜びを表現する。 だが打ち止めは小さいとはいえ御坂美琴の体細胞クローンである。 小動物好きが御坂美琴ゆずりであるように小動物に嫌われる電磁波体質もそのままだったりする。 「おいで、おいで、ってミサカはミサカは猫なで声であなたを手招きしてみる」 しかし悲しいかな、打ち止めが10cmにじり寄れば電磁波に怯える子猫も同じだけ 後ずさってしまう。 「ほら、アメ玉を上げるから!こっちにおいで ってミサカはミサカはポケットに残った最後のアメ玉をちらつかせて逃げ腰のあなたに ネゴシエーションしてみる」 打ち止めと子猫の距離はほんの2m、しかしその距離は一向に縮まらない。 子猫を抱きしめたい打ち止めはとうとう痺れを切らし強硬手段(子猫捕獲作戦)に打って出た。 「まてまてまて────!」 しかし突然駆けだした打ち止めに驚いた子猫は身を翻すとタタタッと歩道を駆け抜ける。 その先には北へ向かう歩道を北西と北東へ分ける三叉路の分離帯に植えられた生け垣があり 壁となって子猫の行く手を塞いでいた。 「もう逃げられないわよ。観念なさい! ってミサカはミサカは逃げ道のないあなたに向かって勝利宣言してみたり」 高さ2m程の低木でできた生け垣の密集した枝葉は子猫の行く手を塞いでいたが、子猫は 地面すれすれに一カ所だけ空いていた僅かな隙間に潜り込んでしまった。 「むむっ、生け垣に逃げ込んでミサカの追跡意欲を削ごうという作戦ね。フフフッ でも、そのくらいで逃げられるとでも思っているの!? それえぇぇぇ! ミサカの小さな身体を活かした匍匐前進で生け垣に突撃ィィィィィ!」 打ち止めは生け垣の隙間に頭を突っ込むと匍匐前進で一気に生け垣を突破し子猫に最後 通告を発する。 「プファー!!こんな所に隠れたって無駄なの!さあ!観念なさい! ってミサカはミサカはあなたに最後通告……………………えっ?」 顔を上げた打ち止めの目の前には子猫の姿は無く、代わりに突然の幼女の乱入に驚く3人 の男の姿があった。 「なんだ?このガキは」 「コイツ、まさか『人払いの結界』をやぶったのか?」 生け垣の中は30平方メートル程の三角形の空き地になっており、男達は『人払いの結界』 を張ってここに潜伏していた魔術師達だった。 人の無意識に働きかけ特定の場所へ行く気を無くさせる『人払いの結界』には当然『猫払い』 の効果は無い。だから子猫が結界をすり抜けたのは仕方がないことだろう。 しかしその子猫の後を追って打ち止めが侵入してきたことは男達には想定外だった。 どうやら『人払いの結界』も子猫確保に燃える打ち止めの情熱の前には無力だったようだ。 「まさか『必要悪の教会(ネセサリウス)』か?」 いくつかの聞き取ることができた単語から打ち止めは彼らが魔術師であることに気付く。 「あなた達!天草式の人でしょ!もう、こんな所で何をしてるの!? 今日のミッションはもう終ったから他の人たちはもう帰っちゃったよ ってミサカはミサカはちょっと上から目線で問い詰めてみる」 「天草式…………?」 「このガキが…………」 「どうする?…………」 男達の予想外の反応に打ち止めはようやく自分の勘違いに気付く。 「えーっと、ひょっとしてミサカはお邪魔虫だったかな? ってミサカはミサカは少し後悔しながら呟いてみる。 どうやらお邪魔みたいだからもう帰るねってちょっと引きつりつつも笑顔でさよならの 挨拶をしてみる」 「なんだ嬢ちゃん。もう帰るのかい?いや、帰れると思っているのかい?」 「ミサカ、巫女と美琴」(第4話その3) 「これってひょっとして『雉も鳴かずば撃たれまい』それとも『飛んで火にいる夏の虫』 ってミサカはミサカは今直面している危機的状況を諺に例えてまとめてみる」 「そんなこと言わずにおじさん達とゆっくりお話しようじゃないか?」 「お話しって? ってミサカはミサカはそんな場合じゃないのにふられた会話につい乗ってみる」 「天草式の連中がここで地脈に何か細工をしていただろう。 それが何か教えてくれれば良いんだよ」 「何のことか分かんない! ってミサカはミサカは知らないものは知らないよって感じで全否定してみる」 「シラを切ったって脳みそから情報を直接引き出す魔術ってのもあるんだよ。 もともと拷問用の術だから死ぬほど苦しい上に絶対死ねないときている。 だから安心しな!」 「うっ!これは本当に未曾有の大ピンチかも…………………………………………あっ!! ってミサカはミサカは大声あげて指差した方に敵が注意を逸らしたところで反転猛ダッシュ!」 そう言って逃走に移った打ち止めであったが男の一人にあっさり襟を掴まれてしまった。 男は打ち止めを引き寄せると両手で襟を掴んで吊り上げる。 「どうしてミサカの完璧な逃走作戦が見破れたのよぉぉぉおおおおお! ってミサカはミサカは地面に届かない足をジタバタさせて悔しさを表現してみたり」 「こいつは馬鹿か?逃げる前に大声で手の内を明かしてりゃ世話無いだろ!」 「は~な~せ~!ってミサカはミサカはネコみたいな扱われ方に抗議の声を上げてみる」 「離せと言われて『ハイそうですか』と離す馬鹿がどこにいる!」 「ここにいるオマエ達こそ馬鹿じゃねェのか!?」 突然響いた声に男達は驚く。 「「「誰だ!?」」」 周囲を見回した男達が声の主を見つけるのに一瞬手間取ったのは仕方ないことだろう。 なにしろ声の主は2m程の高さがある生け垣の上に浮かんでいたのだから。 正確には梢の先についた葉っぱの先端に立っていたのだが葉っぱ一枚たわませることなく 立っている様子は浮いているようにしか見えない。 「大人が3人も集まって、ガキ一匹相手になァにムキになってンだァ?」 白い服を着た少年『一方通行』は白い髪を左手で掻きつつ赤い瞳で男達を睨み付ける。 首筋にある電極のスイッチが入った一方通行はあらゆるベクトルを自由に変換できる正真 正銘学園都市最強の超能力者(レベル5)である。 現れたのが学園都市第一位と気付いたならば男達は迎撃ではなく逃走を試みたはずだ。 彼らの不幸は少年の能力を『空中浮遊(レビテーション)』と勘違いしたことだ。 「こいつ、飛行能力者か!?」 「気を付けろ。あの杖は暗器(隠し武器)かもしれん!」 愚かにも男達は打ち止めを放り投げ、一方通行へ向けて全力の攻撃魔術を放ってしまった。 狭い空き地の中を灼熱の炎が吹き荒れ、目が眩むほどの雷光が満たし、激しい風切り音が 轟き渡った。 「ふン!」と面倒くさそうに息を吐くと一方通行は生け垣で囲まれた空き地に音もなく舞い降りる。 その足下には右半身に大やけどを負った魔術師、雷撃によって衣服が焼けこげ至る所から 薄い紫煙を上げる魔術師、カマイタチに何十カ所も切り刻まれ血を流す魔術師が転がっていた。 魔術師達の様子を一瞥した一方通行は首筋の電極のスイッチを切る。 能力を失い杖で身体を支える一方通行は携帯電話を取り出すと2度目のコールで出てきた 男に必要事項だけを伝える。 「ポイントF-7で魔術師を3人ぶちのめした。ン?ああ、まだ死ンじゃァいねェ。 回収は任せ、あ────っ、鬱陶しい。あっちへ行きやがれ!何ィ?どうかしたかって? なンでもねェよ。じゃあ切るぞ」 携帯をしまうと一方通行はまとわり付いてくる打ち止めの頭頂にチョップを見舞った。 「ミサカ、巫女と美琴」(第4話その4) 「いったぁぁぁぁい!ってミサカはミサカはあなたの不条理な暴力に対して毅然とした 態度で抗議してみたり!!」 「ひとが電話してる最中に好き勝手に服を引っ張るンじゃねェ!」 「だって怖かったんだも────ん ってミサカはミサカは上目遣いの可愛いしぐさであなたの保護本能をくすぐってみる」 「なに言ってやがる。あの状況でも余裕かましてやがったくせに!」 「だってあなたが来てくれるって信じていたから…………………… やっぱり私達は赤い糸で結ばれているのね、ってミサカはミサカはまるで少女漫画の ような展開に感動してみたり」 「コラ!オマエ、何訳の判ンねェことぬかしてやがる!」 「だってミサカのピンチに颯爽と現れるなんて、白馬の王子様みたいなんだもん。 ね、う思うでしょ! ってミサカはミサカは目をキラキラ輝かせながらあなたに同意を求めてみる」 「うっせェ!そもそもオマエはこンな所でなに遊んでンだよ!?」 「チッチッチッ!そんな過去には囚われないで未来に目を向けましょう ってミサカはミサカは目の前で人差し指を振りつつ建設的な意見を述べてみる。 当面の問題はこの後どの乗り物に乗るのかってことよね」 「はァ?」 「ミサカの第一希望はあの大観覧車なの ってミサカはミサカはさりげなくあなたも一緒に乗って欲しいなって言ってみる」 「ンな恥ずかしいもンに乗れるか!!さっさとオマエは家に帰りやがれ!」 「ヤダヤダヤダ!ミサカはぜぇぇったいにあの観覧車に乗るんだから ってミサカはミサカは手足を振りまわして目一杯駄々をこねてみる」 「死ぬまでやってろ!」 地面を転がりまわる打ち止めに呆れ果てた一方通行はこの場から立ち去ろうとチョーカー の電極に手を伸ばす。 「逃がさないわよ! ってミサカはミサカは今にも逃げ出しそうなあなたの先手をとって足首をがっちり抱え込んでみたり」 「今すぐその手を離しやがれ!」 「ミサカと一緒に観覧車に乗ってくれるなら離してあげる って駄々っ子パワー全開であなたに迫ってみる」 「うっせェな、そンなに乗りてェンならオマエの望み通り乗せてやるよ!ほら」 電極に触れた一方通行が地面に寝そべる打ち止めの背中に左手を当てると打ち止めの身体は うつ伏せのまま宙に浮かび上がる。 そして左手に打ち止めを吊したまま一方通行は音もなく浮き上がると一直線に大観覧車の 頂上へと舞い上がり観覧車の動輪の頂に降り立つ。 「望み通り来てやったぜ!良い眺めだろ!骨の髄までしっかり堪能するンだな!」 うつ伏せのまま腰から吊り下げられた格好の打ち止めを前方に突き出すと一方通行は勝利 宣言のように言い放つ。 「うわーっ、すっごおおぉぉぉい!ここからだと学園都市が一望できるのね ってミサカはミサカはこの絶景に感動してみる」 打ち止めの予想外の反応に一方通行はあきれ顔で呟く。 「あのなァ!オマエは怖くねェのかよ? 俺がその気になったら4.5秒でオマエは墜落死なンだぞ!」 「???なんで? ってミサカはミサカは不思議そうな顔であなたに尋ねてみる。 だってあなたがそんなコトするハズないもの」 打ち止めの信頼しきった瞳に見つめられて一方通行は思わず目を逸らしてしまった。 「チッ!その人を見る目の無さがオマエの命取りになるンだよ!」 その途端打ち止めの身体はストン!と落下する。 風切り音をまとわせて落下する打ち止めは気を失っているのか声一つ上げない。 重力が容赦なく打ち止めを加速させ既に落下速度は時速100kmを越えていた。 このまま地面に激突すれば打ち止めの身体は原型を留めない程に潰れてしまうだろう。 しかし墜落死の僅か0.03秒前、地上1mの位置で打ち止めの身体はピタリと静止する。 そして身体が回転するとフワリと足から着地した。 打ち止めは後を振り返ると自分の頭に手を置いた人物にニッコリ微笑んでみせた。 「ほらね!大丈夫だったでしょ」 「ふン!」 微笑みかけられた一方通行はまたしても打ち止めから顔をそむけてしまう。 「じゃあ、観覧車の次はメリーゴーランドーがいいな ってミサカはミサカはあなたに最高の笑顔でお願いしてみる」 「ンだと!?まだ懲りずに乗るって言いやがるのか?」 「さあ、いきましょ!メリーゴーランドはあっちよ! ってミサカはミサカはあなたの左手を引っ張ってエスコートしてみたり」 「そんなに手を引っ張ンじゃねェ!こっちは杖ついて歩いてンだぞ。このクソチビ。 って、コラ!言ってるそばから明後日の方向に走り出すンじゃねェ!」
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